天照大神(あまてらすおおみかみ)は、太陽の神であり、日本の神々の中で最高位に位置する存在です。伊勢神宮の内宮に祀られ、皇室の祖神としても崇められています。
「天の岩戸」神話では、弟・素戔嗚尊の乱暴に怒って岩戸に隠れ、世界が暗闇に包まれたという有名な逸話があります。その後、神々の知恵と笑いによって再び姿を現したことから、開運・再生の象徴ともされています。
五穀豊穣・国家安泰・皇室守護のご利益があるとされ、全国に約2万社の天照大神を祀る神社があります。
稲荷神(いなりのかみ)は、農業・食物・産業の神として広く信仰されています。総本社は京都の伏見稲荷大社で、全国に約3万社以上ある最多の神社数を誇ります。
白狐(きつね)を神の使いとすることで知られており、境内に並ぶ朱色の鳥居が印象的な風景を作り出しています。もとは農業の神でしたが、時代とともに商売繁盛・金運・縁結びなど幅広いご利益があるとされるようになりました。
特に商売を営む方々から厚く信仰されており、江戸時代から「お稲荷さん」として庶民に親しまれてきた身近な神様です。
菅原道真(すがわらのみちざね)は、平安時代を代表する学者・政治家で、没後に天満大自在天神として神格化されました。総本社は福岡の太宰府天満宮と京都の北野天満宮です。
類まれな才能で右大臣まで昇りつめましたが、政治的な陰謀により大宰府に左遷され、現地でその生涯を終えました。その後、都で相次いだ災害や疫病が道真の祟りと恐れられたことから、怒りを鎮めるために神として祀られるようになりました。
「学問の神様」として受験生を中心に全国から参拝者が訪れます。梅の花をこよなく愛したことでも知られ、境内には梅の木が多く植えられています。
八幡神(はちまんしん)は、応神天皇を神格化した存在で、武運・勝負の神として武家から厚く崇敬されました。総本社は大分の宇佐神宮で、鎌倉の鶴岡八幡宮も全国的に有名です。
源頼朝が鶴岡八幡宮を整備したことで、武士の守護神として全国に広まりました。「八幡大菩薩」とも呼ばれ、仏教との習合(神仏習合)が特に強かった神様でもあります。
勝運・武運・厄除けのほか、産業振興や国家鎮護のご利益があるとされ、全国に約4万4千社あるとも言われる非常に多い神社の一つです。
大国主命(おおくにぬしのみこと)は、縁結びの神・国造りの神として広く知られています。島根の出雲大社に祀られており、毎年10月(旧暦)には全国の神々が出雲に集まり縁結びの会議を行うという伝説から、10月は「神無月」、出雲では「神在月」と呼ばれます。
「因幡の白兎」神話では、傷ついた白兎を助けた優しい神様として描かれています。国造りの後、国土を天照大神に譲り、幽世(かくりよ)の支配者となったとされています。
縁結び・商売繁盛・医療・農業など幅広いご利益があるとされ、人と人との縁を結ぶ神様として多くの参拝者が訪れます。
恵比寿神(えびすしん)は、七福神の一柱として知られる商売繁盛・漁業の神様です。釣り竿と鯛を持った福々しい姿が特徴で、「えべっさん」「えびっさん」と親しみを込めて呼ばれます。
総本社は兵庫の西宮神社で、毎年1月に行われる「十日えびす」は全国の恵比寿神社で盛大に行われます。大阪の今宮戎神社の「商売繁盛で笹もってこい」の掛け声も有名です。
七福神の中で唯一日本古来の神様とされており、漁業・商業・農業のご利益があるほか、明るく前向きな心をもたらしてくれる神様です。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、嵐・海・農業を司る神で、天照大神の弟にあたります。荒々しい一面と英雄的な一面の両方を持つ、個性豊かな神様です。
高天原での乱暴が原因で追放された後、出雲の国で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治し、その尾から草薙の剣(天叢雲剣)を得たという神話は特に有名です。退治の際に救出した奇稲田姫命と結婚し、出雲に居を構えたとされています。
厄除け・縁結び・農業・疫病退散のご利益があるとされ、京都の八坂神社(祇園社)が総本社として知られています。
瀬織津姫(せおりつひめ)は、祓い・清めの神として知られる女神です。大祓詞(おおはらえのことば)に登場する祓戸四神の一柱で、罪や穢れを川から海へと流す役割を担います。
その存在は古事記や日本書紀には直接記載がなく、謎に包まれた神様として知られています。そのミステリアスな存在感から、近年特に注目を集めており、「隠された女神」として関心を持つ参拝者が増えています。
心身の浄化・厄払い・縁切り・水にまつわるご利益があるとされ、水辺や滝のそばに祀られることが多い神様です。
豊受大神(とようけのおおかみ)は、食物・農業・産業の女神で、伊勢神宮の外宮(豊受大神宮)に祀られています。天照大神の食事を司る神として、丹波国(現在の京都府)から伊勢に迎えられたとされています。
外宮では毎朝・毎夕、天照大神への食事を供える「日別朝夕大御饌祭」が1500年以上にわたって続けられており、食の大切さと感謝を体現した神様です。
食物・農業・産業・衣食住全般のご利益があるとされ、伊勢参りでは内宮(天照大神)より先に外宮(豊受大神)を参拝するのが正式な順序とされています。
金山彦神(かなやまひこのかみ)は、鉱山・鍛冶・金属全般を司る神様です。日本書紀では伊邪那美命が火の神を産んで火傷を負った際に生まれた神とされており、金属・鉱物の守護神です。
刀鍛冶や金属職人から篤く信仰されてきた歴史があり、現代では製造業・機械業に携わる方々からも参拝されています。
鍛冶・金属・鉱業のご利益に加え、金属=金運という連想から財運・金運上昇のご利益があるとも信じられており、ものづくりに携わるすべての人々の守り神として親しまれています。
