神社のどんど焼き(左義長)とは?意味・由来・参加の仕方を解説

神社のどんど焼き(左義長)とは?意味・由来・参加の仕方を解説

📋 この記事でわかること

  • どんど焼き(左義長)とは何か・意味と由来
  • 全国の呼び名の違い(とんど・どんと・左義長・鬼火たきなど)
  • 燃やせるもの・燃やせないもの
  • 煙にあたる・灰を持ち帰る意味
  • 参加の仕方と注意点・全国の有名な行事

どんど焼き(左義長)とは何か

「どんど焼き」とは、小正月(こしょうがつ)に行われる火祭り行事です。小正月とは1月15日(または1月14日の夜〜15日の朝)のことで、元旦から松の内までの「大正月」に対して、15日を中心とした正月行事を「小正月」と呼びます。

どんど焼きでは、竹・藁・木などで組んだ「どんどや」と呼ばれるやぐらに、正月飾り・門松・しめ縄・書き初め・古いお守りや御札などを持ち寄り、火をつけてお焚き上げします。松飾や門松を目印にやってきた歳神(としがみ)を天に送るのが小正月の「どんど焼き」です。燃やした煙にのせて天に送るという意味があり、神社で古いお札やお守りを「お焚き上げ」するのと同じ性格のものといえます。

📌 「正月の締めくくり」の神事:正月の終わりとなる小正月に行われる左義長の炎は、迎えた年神さまを見送るための神聖な火です。そんな火で焼いたりあぶったりした団子や餅を食べることで災いを払い、健康を願います。

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どんど焼きの由来と歴史

どんど焼きの起源は平安時代の宮中行事「左義長(さぎちょう)」にさかのぼるとされています。宮中では正月に「毬打(ぎっちょう)」という遊びをしていましたが、その道具(三毬杖・さぎちょう)を宮中の庭で焼いたことが始まりとされています。この宮中行事が民間に広まり、全国各地で正月飾りを燃やす小正月の行事として定着していきました。

「どんど焼き」という名称については、「正月飾りを『どんどん』持ってきて燃やす様子を表現したもの」とも「時折はぜる音が『どんどん』と聞こえるから」とも言われます。また青竹が燃える際に「ドンドン」と爆ぜる音からともされています。

全国の呼び名の違い

北海道から沖縄までの全都道府県で実施されている日本の国民行事「どんど焼き」ですが、「道祖神祭」「左義長」「鬼火たき」など、呼び方は地方によってさまざまです。現在確認できているだけで30種以上あります。

  • どんど焼き・どんと焼き:関東・東北・全国一般的な呼び名
  • 左義長(さぎちょう):京都・滋賀・岐阜・愛知・北陸エリア
  • とんど焼き・とんど:近畿・中国エリア
  • 鬼火たき・ほんげんぎょう:九州エリア(7日正月にあたる1月6日夜または7日朝に行う)
  • 道祖神祭・さいの神:関東・甲信越エリア
  • 御焚上・焼納祭:神社・寺院が主体で行う場合の呼び名

📌 地域によって日程が異なる場合も:九州では1月6日夜〜7日朝に行うなど、地域の慣習によって日程が異なります。お住まいの地域の神社や自治会に確認してみましょう。

どんど焼きで燃やせるもの・燃やせないもの

燃やせるもの(お焚き上げできるもの)

  • 正月飾り:門松・しめ縄・しめ飾り・松飾り・鏡餅の飾り(紙・藁・竹など天然素材のもの)
  • 書き初め:正月に書いた書初めの紙。燃やすと字が上達するという言い伝えがあります。
  • 古いお守り・御札:前年に授与していただいたお守りや御札。神社の授与品は神聖な火でお焚き上げするのが本来の作法です。
  • 破魔矢・絵馬:役目を終えた縁起物全般。
  • だるま:目標を達成した(またはできなかった)だるま。

燃やせないもの(持参できないもの)

  • プラスチック・金属が含まれる飾り:現代の正月飾りには人工素材が含まれる場合があります。神社によっては受け付けていないので事前確認が必要です。
  • 一般のゴミ・不燃物:生活ゴミや家電製品などは持参できません。
  • 大量の紙類・本:神社によって受け入れ可能な量・種類が決まっています。

📌 事前確認が大切:正月飾りにはプラスチックなど、自治会によっては不燃物とされている素材が使われている場合も。ルールを守って正しく分別処理を行ってください。神社のどんど焼きに持参できるものは神社ごとに異なるため、事前に確認しましょう。

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参加の仕方と当日の流れ

事前準備

  1. 持参するものを確認する:お守り・御札・正月飾りなど、燃やしたいものを事前に整理します。
  2. 神社・地域の情報を確認する:開催日時・場所・持参可能なものを神社や地域の回覧板・ウェブサイトで確認します。
  3. 持参物を袋にまとめる:清潔な袋に入れてまとめておきましょう。

当日の流れ

  1. 神社に到着・受付に持参物を預ける:多くの神社では受付場所が設けられており、お守り・正月飾りなどを預けます。
  2. 神事・祝詞奏上を見守る:神職が祝詞を奏上して点火する神事が行われます。静かに見守りましょう。
  3. 煙にあたる:どんど焼きの煙にあたると一年間健康でいられるという言い伝えがあります。風向きに注意しながら煙にあたりましょう。
  4. お餅・団子を焼いていただく:残り火でお餅や団子を焼いて食べる習慣があります。残り火で焼いた餅や団子を頂くことで、虫歯や病気にならずに健康で過ごせると言い伝えられています。
  5. 灰を持ち帰る(任意):火が消えた後に残った灰は魔除け・厄除けの力があるとされ、持ち帰って家の周りに撒くことにより、家の安全を願います。

煙にあたる・灰を持ち帰る意味

どんど焼きの煙には「年神様が天に戻る際に煙に乗っていく」という意味があります。その神聖な煙にあたることで、神様のご加護を体に取り込めるとされています。

  • 煙にあたる→一年間無病息災・健康で過ごせる
  • 残り火でお餅・団子を焼いて食べる→虫歯知らず・病気にならない
  • 灰を持ち帰って家の周りに撒く→魔除け・厄除け・家内安全
  • 書き初めの灰が高く舞い上がる→字が上達すると言われる

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全国の有名などんど焼き・左義長

左義長まつり|滋賀県近江八幡市・日牟礼八幡宮 2月

国の選択無形民俗文化財に指定されている滋賀県を代表する左義長まつり。色鮮やかな繭玉飾りで飾られた「左義長」を担ぎ、町内を練り歩く様子は圧巻で、最後に境内で一斉に燃やされます。

どんと祭「松焚祭」|宮城県仙台市・大崎八幡宮 1月14日

東北最大規模の火祭りとして知られ、白装束に身を包んだ裸参りの参拝者が松明を手に境内を練り歩く光景が有名です。約10万人が参拝する仙台の冬の風物詩です。

大とんど|奈良県奈良市・春日大社境内の飛火野 1月15日

世界遺産・春日大社の境内「飛火野」で行われる奈良を代表するどんど焼き行事。神鹿が生息する奈良公園の広大な芝生の中で点火される神聖な火は格別の雰囲気を持ちます。

道祖神火祭り|長野県野沢温泉村 1月15日

国の重要無形民俗文化財に指定された長野を代表する小正月行事です。大松明に点火する際の「攻防戦」が見どころで、温泉街の夜空を焦がす炎は迫力満点です。

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どんど焼きに参加できない場合のお守りの処分方法

大きく火を焚く左義長は、どこでもできる行事ではありません。「左義長や神社でのお炊き上げに参加できないけれど、古いお守りやお札はどう処分すべき?」と悩むこともあるでしょう。基本的には自治体のルールにのっとって”燃やしていいゴミ”と考えてOK。そのままごみとして捨てるのがはばかれるなら、書道半紙やコピー用紙など、白い紙に乗せて軽く塩を振って清めてから処分すると、気持ちがスッキリするでしょう。

また、多くの神社では年間を通じて古いお守り・御札の受け入れ(随時お焚き上げ)を行っています。境内の「古神符納め所(納札所)」に納めることで、神社側がお焚き上げしてくれます。

まとめ

どんど焼き(左義長)は、正月に迎えた年神様を煙にのせて天へお送りし、古いお守り・正月飾りをお焚き上げして新しい一年のスタートを清々しく切るための小正月の神事です。地域によって呼び名や日程が異なりますが、「火の力で新年に向けて心身を清める」という本質はどこでも共通しています。お近くの神社や地域で開催されるどんど焼きにぜひ参加し、煙にあたって新年の健康を祈ってみてください。

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よくある質問

Q. どんど焼きはいつ行われますか?

一般的に1月15日(小正月)またはその前夜(1月14日夜)に行われます。地域によっては1月第2日曜日や成人の日に合わせて行う場合もあります。九州では「鬼火たき」として1月6日夜〜7日朝に行う地域もあります。お住まいの地域の神社や自治会に確認してみましょう。

Q. 他の神社で授与したお守りを別の神社のどんど焼きに持参してもよいですか?

本来は授与していただいた神社に返納するのが最も丁寧な作法ですが、遠方の神社で授与したものを近くの神社のどんど焼きに持参することは一般的に受け付けてもらえます。ただし神社によって対応が異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。

Q. どんど焼きの煙にあたるにはどうすればよいですか?

点火後に風向きを確認しながら、煙が流れてくる方向に近づいて煙にあたります。目や喉への刺激があるため、長時間の接触は避け体調に合わせて無理のない範囲で行いましょう。特に小さなお子様や喘息のある方は煙に近づきすぎないよう注意してください。

Q. どんど焼きで書き初めを燃やすと字が上達するのはなぜですか?

「書き初めの灰が高く舞い上がるほど字が上達する」という言い伝えは、書き初めに込めた「今年も精進して学びを深めよう」という誓いを炎と煙が天(神様)に届けてくれるという信仰から生まれたものです。科学的な根拠ではありませんが、新年の目標を神聖な火に託すという意味で、どんど焼きならではの風習として各地に伝わっています。

Q. どんど焼きが近くで行われない場合はどうすればよいですか?

多くの神社では年間を通じて境内の「古神符納め所(納札所)」で古いお守り・御札・正月飾りを随時受け付けています。どんど焼きに参加できない場合は、近くの神社の納札所に持参するのが最も一般的な方法です。また白い紙に包んで塩で清めてから可燃ゴミとして処分することも一般的に認められています。

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